良質な油シリーズ① アボカドオイルとは?~森のバターの最高の恵み~

美容意識が高い人や若い女性、健康志向の人達が大好きなアボカド。

「森のバター」と呼ばれ、 コクのあるクリーミーさが 特徴的ですね。

さて、そんなアボカドの果肉から搾取されるオイルのことをご存知でしょうか?

「アボカドオイル」は、きれいな淡黄色で、わずかにアボカドの香り感じられます。

アボカドに含まれる良質な脂質は、健康に役立つ栄養成分を含んでいることで有名ですね。

成分としてはビタミン類の他、カリウムやタンパク質も豊富です。

中でも、高い抗酸化作用を持つといわれる「ビタミンE」

体内の水分バランスを整えるといわれる「カリウムの含有量は、オリーブオイルの約2倍とされます。

アボカドから抽出されたオイルもまた、健康効果に優れ、料理や美容ケア抜群の効果を発揮します。

詳しい解説をしていきましょう。

目次

アボカドオイルってどんなオイル?

「森のバター」アボカドから抽出されるアボカドオイル。

まろやかさとコクがある油で、栄養価の高さももちろんですが

料理の風味をアップさせてくれるのも魅力の一つです。

アボカドの歴史

アボカドは熱帯地方コロンビア・エクアドル・メキシコ南部に野生していたもので

アステカ族により栽培されていました。

歴史としては、7000年前頃から食べられていたと言われています。

13世紀末のインカ王の墓からは、多くの歴史的遺物の中にアボカドの種も発見されています。

16世紀にアメリカ大陸に渡ってきたとされており、日本にはおよそ100年前に入ってきました。

メキシコが世界最大のアボカドの生産国で、日本で流通している多くはメキシコ産のアボカドです。

輸入量もアメリカに次いで2位となっています。

国内では和歌山・静岡・宮崎などでアボカドが生産されていますが

生産量が極めて少ないため、市場に出回っているのは殆どがメキシコやアメリカ産のハス種のアボカドです。

ハス種のアボカドは皮が厚く、追熟を必要とするため、輸出に適しているという特徴があります。

食用と美容のオイルがある

古くからアボカドを使用している現地人は

アボカドを食用だけでなく、化粧用、頭皮やボディーのケアとして使っていました。

アボカドオイルは保湿力が高く、美容ケアにも最適です。

ヘアオイルやフェイスオイル、ボディオイルなど、あらゆる場所に利用でき、潤い補充に活躍してくれます。

しかし、ニキビや肌荒れの恐れもあるため、始めに少量でパッチテストをして問題がないことを確かめてから使うようにしましょう。

アボカドオイルの特徴

 アボカドオイルの最大の特徴は「酸化しにくい」という点です。

保存は日光が当たらない冷暗所での常温保存。

果実のアボカドはカットしてしまうとすぐに酸化して黒くなってしまいますが

アボカドオイルは酸化しにくいので、好きな時に使えるのが嬉しいところですね。

アボカドオイルの主成分は「オメガ9オレイン酸」で抗酸化作用の強いビタミンEも多く含まれています。

ボカドオイルは低温になると有効成分が沈殿しやすく、濁りやすい性質があります。

この特徴はあまり精製されていない証拠でもあります。固まっても常温でもとに戻ります。

どんな効能があるの?

ひとえに栄養価が高いと言っても、いったいどんな効能があるのでしょうか?

それぞれの成分を解説していきます。

主成分はオメガ9オレイン酸

オレイン酸とは?

人間が体内で使う油には大きく2種類「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」があります。

そして「不飽和脂肪酸」はさらに

「一過不飽和脂肪酸(オメガ9)」と「多価不飽和脂肪酸(オメガ3とオメガ6)」に分けられます。

油に含まれる脂肪酸の詳しい説明はこちら↑

アボカドオイルの主成分となっているオレイン酸は「不飽和脂肪酸」の「多価不飽和脂肪酸(オメガ9)」に属しています。

そして、アボカドオイルの成分の約70%をこの「オメガ9オレイン酸」が占めています。

オレイン酸の効果は様々です。

  • 悪玉コレステロールを下げる
  • 動脈硬化の予防
  • 高血圧の予防
  • 腸の働きを活性化し便秘予防

など、体調を整える効果があります。

良いことづくめのオレイン酸ですが、ニキビの原因となるアクネ菌はオレイン酸を餌に増殖するため、ニキビが気になる方は注意が必要です。

抗酸化作用がある

ビタミンEが多い

アボカドオイルには美容効果を期待できる「ビタミンA」と「ビタミンE」が含まれています。

中でも、ビタミンEはオリーブオイルの約2.5倍含まれています。

ビタミンEは抗酸化作用が強く、血行を促進したり、激しい運動による身体の酸化を防ぐ効果があります。

美容効果はもちろんですが

炎症を抑え、ケガ予防や筋肉の回復・修復に良いとされいるので

運動をする人も積極的にアボカドを取り入れたいですね。

体に嬉しい効果がたくさん

保湿力が高い

美容効果のあるアボカドオイルは、濃厚で保湿力の高いのが特徴です。

乾燥肌や成熟肌の方に向いています。

高い抗酸化作用のおかげで肌を若々しく保つことができます。

冬の乾燥肌やクーラーの風などで悩んでいる方、エイジングケアを意識される方は

毎日のケアの中でアボカドオイルを活用するといいかもしれませんね。

アンチエイジング

アボカドオイルにはビタミンEの他にビタミンAが含まれています。

このビタミンAはシミやシワの予防、紫外線からのダメージケアに効果があります。

ビタミンEの抗酸化作用と合わせて老化予防も期待できます。

また、血管を丈夫に保ち、血行促進作用もあるので、体の内側からもアンチエイジングできるのが嬉しいところですね。

便秘の解消

オレイン酸には腸の蠕動運動が促進する働きがあるため

腸の動きが活性化し、便排出を促してくれます。

ダイエット中や日常で便秘に悩んでいる方は

日常的にアボカドオイル取り入れるといいでしょう。

生活習慣病の改善

アボカドオイルの主成分であるオレイン酸は

悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増加させずに保ってくれます。

血液中の悪玉コレステロールを減らすことで

動脈硬化や心臓病、高血圧といった「食事習慣に起因する病気」の予防効果があるのです。

病気の素となる酸化した油やオメガ6に偏った油ではなく

良質なアボカドオイルを試してみてください。

どうやって使うの?

加熱に向いている

亜麻仁油やえごま油など「体にいい油」は酸化しやすいため、熱を加えずに摂取するのが一般的ですね。

アボカドオイルは酸化に強く、発煙点(スモークポイント)が 271℃ と高いので

加熱調理にも使えます。

発煙点とは、油に熱を加えて煙が出る温度のことです。

煙が出てしまうと、その油は酸化し切ってしまっているので体にとって毒になってしまいます。

油の種類、精製度合により発煙点は異なります。

ちなみに、ほとんど精製されていない「バージンアボカドオイル」の発煙点は190℃なので注意が必要です。

生でも使える

もちろん熱を加えず、そのまま料理にかけて食べることもできます。

色や風味にクセが少なく素材の味を活かしてくれるので、サラダやパンに使っても美味しいですよ。

生でも加熱用でも、できる限りコールドプレス(低温圧搾)で製造されているアボカドオイルを選びましょう。

コールドプレスは、できるだけ熱を加えない製造方法です。

アボカドの栄養価を壊さずに抽出しているので、おすすめです。

賞味期限や保存方法は?

瓶に記載されている賞味期限がありますが

開封後は早めに使い切りましょう。

未開封だと賞味期限は2年だと言われています。

酸化しにくいといっても、やはり時間とともに酸化していきます。

料理やスキンケア、ボディケアなど用途は様々ですので、たくさん活用してください。

また、アボカドオイルは遮光瓶に入っているものを選び

日光の当たらない冷暗所に保管しましょう。

まとめ

高い栄養価を誇るアボカドから抽出されたアボカドオイル。

主成分のオメガ9オレイン酸や、豊富なビタミンEは

生活習慣病予防、アンチエイジング、美容効果など様々な効果があります。

加熱にも向いているので、料理に是非取り入れてください。

クセのないまろやかな風味とほのかなアボカドの香りが特徴です。

アボカドオイルを選ぶときは

  • 添加物を使用していない
  • オーガニックなもの
  • 遮光容器に入っている
  • コールドプレス(低温圧搾)で製造されている

こういったものを選ぶようにしましょう。

良質な油は体を元気にしてくれます。

是非取り入れてみてください。

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