健康志向の最先端を行く、アメリカのセレブ層を中心に流行し
日本でも芸能人をはじめ、業界トップの人々が毎朝「バターコーヒー」を飲むことで注目を浴びている
「グラスフェッドバター!」
栄養価に優れ、質の高いバターとして話題を集めています。
メディアやSNSなどでも話題になっていますよね。
そんなグラスフェッドバターですが、「なんとなく身体によさそう」というイメージはあっても
普通のバターとどう違うのかよく知らない方も多いのではないでしょうか?
知らないままではもったいない!
「完全無欠」と言われるグラスフェッドバターを詳しく解説していきます。
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グラスフェッドバターってどんなバター?
「グラスフェッド」という言葉に聞き馴染みがない方もいるでしょう。
グラスフェッドバターと一般のバターの違いは
牛が食べてきたエサにあります。
グラスフェッドバターとは、「牧草(grass)だけをエサ(fet)として飼育された牛」
のミルクから作られたバターのこと。
一般的な乳牛には、牧草にトウモロコシなどの穀物を混ぜた配合飼料を使うことが多いのですが。
グラスフェッドの牛はケミカルなエサは使わず、放牧されそこに生えている牧草や干し草を食べます。
農薬や遺伝子組み換え作物などを使用していないので安心して食べることができますね。
グラスフェッドの牛は、ケミカルフリー、ストレスフリーな環境で育つため
その牛の牛乳で作られるバターは、一般的なバターより口が当たりが軽く、上品なコクとあっさりとした味わいが特徴です。
近年ブームになっているバターコーヒーの材料として、メディアなどでも話題になっていますね。
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海外産だと不安?
現在日本で販売されているグラスフェッドバターのほとんどは
オーストラリアやニュージーランドからの輸入品です。
実はグラスフェッドだけで牛を育てようとすると、広大な土地が必要になります。
日本は土地の広さに限界があったり、コストなどの兼ね合いから
牧草だけで牛を育てるのはとても難しいのだそうです。
そのため、日本でグラスフェッドの牛を育てている酪農家さんは数件しかありません。
とても希少なんです。
日本のグラスフェッドバターで有名なのは「なかほら牧場」ですね。
岩手県の山の中で1年を通して完全放牧で牛を育てている酪農家さんです。
輸入品に比べると高額になりますが、国産の希少なグラスフェッドバターは
ケミカルな不安0のバターとなります。
グラスフェッド独特の香りを風味を是非味わってみてくだい!
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グラスフェッドバターの特徴
一般的なバターとグラスフェッドバターではどのような違いがあるのでしょうか?
グラスフェッドバターのもつ特徴をご紹介します。
◼︎色が濃い黄色をしている
グラスフェッドバターを開封してまず驚くのが、一般的なバターより濃い黄色をしていることです。
牧草だけで飼育された牛のミルクにはカロテンが含まれており
その色素がバターに移行するためだと言われています。
これは、牛が牧草だけをたっぷり食べてのんびり育った証拠です。
牧草に豊富に含まれている黄色いカロテノイドや、ビタミンA、ビタミンEなど、
グラスフェッドバターには還元力が高い栄養素がたっぷり詰まっているのです。
豊富な栄養が目に見えるのは、嬉しいですよね。
◼︎上品であっさりとした風味をもつ
一般的なバターは香り高く濃厚なコクがありますが
グラスフェッドバターは上品なコクとあっさりとした後味が特徴です。
そしてグラスフェッド独特の香りと、バターの風味があり
バターコーヒーに加えても重たくなりすぎません。
むしろグラスフェッドバターで作ったバターコーヒーは
あっさりしているのに芳醇な風味をもつ、カフェオレのような味わいを楽しめます。
◼︎不飽和脂肪酸を含む
バターの約80%は脂肪酸でできていますが
グラスフェッドバターと一般的なバターでは、その脂肪酸の割合に違いがあります。
一般的なバターのほとんどが飽和脂肪酸を占めています。
一方で、グラスフェッドバターには飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸も含まれているのです。
魚や植物に含まれている不飽和脂肪酸は、人の体内で合成できないため食物から摂取する必要がある
「必須脂肪酸」です。
バターと一緒に必須脂肪酸が取れるのは嬉しいかぎりですよね。
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どんな効能がある?
狭い牛舎ではなく、のんびりストレスフリーに育てられた牛のミルクからできるバターは
人間にとって嬉しい栄養がたっぷり詰まっています。
どんな栄養素があり、効能があるのかご紹介します。
不飽和脂肪酸が一般のバターの約5倍
グラスフェッドバターには、一般的なバターと比べると
「オメガ3脂肪酸」が約5倍!含まれているといわれています。
必須脂肪酸である不飽和脂肪酸には
- リノール酸(n-6系脂肪酸)
- リノレン酸(n-3系脂肪酸)
がありますが、グラスフェッドバターはこの2つの割合が非常に良いのです。
農林水産省が推奨している必須脂肪酸の摂取目安量は
「2:1」 か 「4:1」 この摂取目安に近い割合となっています。
↓脂質による健康影響https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/trans_fat/t_eikyou/fat_eikyou.html
近年では植物油の偏った摂取により、オメガ6脂肪酸の過剰摂取が問題になっていますね。
使う油をグラスフェッドバターに変えることで、バランスのいい必須脂肪酸を取ることができるのです。
バランスのいい不飽和脂肪酸には、血中の中性脂肪やコレステロール値を調節する働きがあります。
一般のバターはほとんどの成分が飽和脂肪酸でできており
飽和脂肪酸の過剰摂取は悪玉コレステロールを増やす原因になると言われています。
そのためバターを摂取するなら、グラスフェッドバターの方が身体に良いとされているのです。
牧草だけで牛を育てるには相当広い土地が必要でコストがかかります。
しかし、狭い牛舎ではなく広い敷地でのんびりと、ストレスフリーに育てられた牛のミルクからできる
バターは栄養がたっぷり詰まっています。
栄養素が豊富
グラスフェッドバターに含まれている栄養素は次のとおりです。
- オメガ3脂肪酸
- 脂溶性ビタミン
- カロテン
- 酪酸(らくさん)
- 共役リノール酸
それぞれ簡単に解説していきます。
不飽和脂肪酸の一つで、日本人が不足しがちな脂肪酸ですね。
主に魚や亜麻仁油などの油から摂取できますが、グラスフェッドバターにもオメガ3がふくまれています。
オメガ3脂肪酸は血流改善やコレステロール値の低下、アレルギー抑制など
幅広い効果が期待されているんです。
グラスフェッドバターには次のビタミンが含まれています。
- ビタミンA:美肌、目の健康
- ビタミンD:カルシウムの吸収をよくする、くる病の予防
- ビタミンE:血流が良くなる
- ビタミンK:血液の凝固に関係し、出血を止める働きがある
脂溶性ビタミンは油に溶けることで体内で吸収しやすくなります。
カロテンはバターの黄色の色素の成分で
脂溶性ビタミンと同じく、油に溶けると吸収されやすくなります。
牧草に多く含まれているので、牧草で育った牛からできるバターが濃い黄色をしているのも頷けますね。
夏に青い草を食べた牛のバターは「黄色み」が強くなり、
冬に干し草を食べた牛のバターは「白い色」が増すそうです。
また、カロテンは必要に応じて体内でビタミンAに変換されます。
ビタミンAは美肌、目の健康に関わるビタミンで
発育の促進、粘膜や皮膚の保護、暗闇での視力の維持などに効果があるといわれています。
酪酸は短鎖脂肪酸の一種で、我々の大腸のエネルギー源になります。
腸内フローラの「酪酸菌」で有名ですね。
短鎖脂肪酸とは、脂質を構成する脂肪酸のひとつで
腸内環境を良くしてくれ、脂肪の分解を促進します。
共役リノール酸は、不飽和脂肪酸の1つで
抗肥満や抗高脂血症への作用が認められており、体脂肪の燃焼効果が期待できます。
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アーユルヴェーダに出てくる「ギ―」の素がグラスフェッドバター
「アーユルヴェーダ」をご存知でしょうか?
古い歴史を持つインドの伝統医学のことで、中国で言う「漢方」にあたるものです。
約5000年前からインドを中心とした南アジアで作られ
インドでは日常的に料理や祭事、美容・健康に活用されています。
そんなアーユルヴェーダの中に「ギ―」という澄ましバターがあります。
「身体のための最高のオイル」と呼ばれ、古くから作られ親しまれているバターオイルなんです。
ギーは、無塩バターを煮詰め、水分や余分なタンパク質・不純物を取り除いた
純粋な乳脂肪のオイルです。
不純物が取り除かれるため腐敗しにくくなり常温保存が可能。
最近では欧米でも健康食品として注目され、アメリカのTIME誌で「最も健康的な食品50」に選出されています。
日本でも芸能人の方々が使っていることで有名になってきましたね。
熱に非常に強いので、焼き物・炒め物・お菓子づくり、バターコーヒーに最適です。
中でもグラスフェッドバターから作られるギ―は栄養価に優れ、不純物の残留も少なく
安心してしようすることができます。
ただ、悪玉コレステロール値が高い方は使用時に注意した方がいいという意見もあります。
高脂血症などの病気をお持ちの方は、必ずかかりつけの医師に相談してから使用してくださいね。
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グラスフェッドバターの使い方は?
使い方はいたってシンプル!
近年話題のバターコーヒーをはじめ、日々の食生活にグラスフェッドバターを取り入れる方法をご紹介します。
ダイエットの為に油分を徹底的に避けるのはもう昔の話です。
近年では良質なオイルを適量摂取するのが、健康にも美容にもダイエットにも効果的とされています。
グラスフェッドバターは栄養価も高く、クセがないので
料理やお菓子作りなどに使いやすいのが嬉しいところです。
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おススメはやっぱりバターコーヒー!
コーヒーにグラスフェッドバターやMCTオイル(中鎖脂肪酸オイル)を溶かして飲む
「バターコーヒー」
スポーツ選手や女優さん芸能界の方々が取り入れている習慣に
朝1杯のバターコーヒーを飲む。というのがあります。
度々テレビでも紹介されていますね。
今ではたくさんの方が健康習慣としてバターコーヒーを飲んでいるのではないでしょうか。
バターコーヒーは、代謝アップやアンチエイジングに効果的で
栄養価が高いだけでなく、満腹感が得られるのもうれしい点です。
お昼まで満腹感が持続するので、朝の置き換えダイエットにもぴったりです。
コーヒーに無塩のグラスフェッドバターとMCTオイルを入れて混ぜるだけ。
とても簡単で、濃厚でクリーミーなコーヒーになります。
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料理に使えて風味アップ!
グラスフェッドバターは熱に強いため加熱する料理に向いています。
オムレツや炒め物、ソテー、ホイル焼きなど幅広い加熱料理に使えます。
さっぱりしていて、バター特有の風味が立ちすぎないので、どんな料理とも合います。
他にも、トーストに塗ることで、あっさりとした上品なバターの風味が楽しめます。
クッキーやケーキなどのお菓子作りにも活躍します。
味がしつこくないので、バタークッキーのような濃厚なバターの風味はありませんが
上品な味のお菓子に仕上がります。
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まとめ
グラスフェッドバターは広い農場で牧草のみを食べて育つ牛から作った、栄養価の高いバターです。
ストレスフリーの牛から取れる牛乳は栄養価が高く、安心して摂取することができます。
グラスフェッドバターの特徴は次の通り
- 海外輸入の物が多く、国産のグラスフェッドバターはとても希少
- カロテンを多く含むので色が濃い黄色をしている
- 一般のバターに比べてオメガ3脂肪酸が5倍以上含まれており、不飽和脂肪酸のバランスがいい
- 「オメガ3脂肪酸」「脂溶性ビタミン」「カロテン」「酪酸(らくさん)」「共役リノール酸」が含まれている
- 朝食にバターコーヒーを飲むことで健康効果UP!
- 加熱に向いているのでどんな料理にも合う
- LDLコレステロールが高いなど、何らかの病気がある場合は医師に相談する
たくさんの嬉しい効果があるグラスフェッドバター!
いつもの油をちょっと変えて、是非取り入れてみてください。